「今年を最高の年にするためには、新年の目標設定が重要だ!今年こそは途中で飽きないような壮大な目標を立てよう!!」
と自己啓発本で書かれているような情報をもとに意気込んで目標を設定した!
かなり納得のいく大きな目標は立てたけど、なんだか抽象的な内容になってしまったな・・・で、これどうやって行動に移すの?
「いくら目標が重要とは言え、あまり壮大すぎる目標を立てても意味がない!だからもっと短期的で明確な行動計画を立てよう!!」
と、ビジネス業界で使われるような「タスクマネジメント」の情報などを参考に目標設定したけど、なんだか現実的すぎてワクワクしない・・・
毎回目標だけは設定するけど、こんなことの繰り返しで結局何もできない。あなたも一度はこんな経験をしたことがないですか?
自己啓発業界やビジネス業界では
・長期的でワクワクするような、壮大な目標を立てることが重要!
・現実的ですぐに行動できるような目標設定が正しい!
など、目標設定については様々な考え方や設定方法がありますが、一体どれが正しいのでしょうか??
今回はあなたがこんな「目標設定あるある」で挫折しないためにも、正しい目標の立て方について解説します。これを読んで来年こそは目標達成しちゃいましょう!
なぜ、行動が続かないのか?
そもそも目標設定だけして満足してしまったり、その後の行動につながらないのは
「目標設定の仕方が間違っているから」
です。
なんとなくネットや本で目標設定に関して目についた情報を手に入れて、空き時間にテレビ見ながら、思いついたことを紙に書き出して終わり!では行動に繋がるわけがないんですよね。
本当にあなたがその目標を達成したいのであれば、目標設定はある程度の時間をかけて、順番通りに精査していく必要があります。来年こそは必ず目標達成する!心に誓ったのなら、早速次の5ステップに取り掛かってください。
目標設定の5ステップ

これらのステップは「抽象的なもの〜すぐに行動できるような具体的なもの」まで、実際に僕自身が取り組み、効果が出たものを「順番に・分かりやすく」まとめた方法です。
Step1:自分の特性と価値観を理解する

あなたが「やりたいこと」を目標に組み込むのは良いのですが、多くの場合においてそこにはあなたの「特性」と「価値観」が考慮されていません。
目標を立てる時には「今の自分とは異なる世界・成果を生み出したい!」と考えるせいか?「今の自分を完全に無視する」ということがよくあります。
例えば、あなたが生まれもった特性上「管理すること」が苦手なのに、「管理ができる人間に、俺はなる!」とストイックな目標を立てて、現状の自分を完全否定したり。
本当は「自然に触れながら活動すること」に価値を感じているのに、家の中だけで全てを完了させるような行動目標を立てて、自分の価値観を完全無視したりする方法です。
これでは、どれだけ精密な目標を立てても絶対に続きませんよね・・・まずは自分の特性と価値観を理解しましょう。
あなたの「特性」を知る

あなたの特性を知るには、以下のようなプロセスを辿ることが効果的です。
⑴以下の質問に答える
第2問:他人から「よく褒められること」は何ですか?
第3問:他人から「よく頼まれること」は何ですか?
第4問:過去にあまり努力せず「うまくいってしまったこと」は何ですか?
第5問:他人を見ていて「ついイライラしてしまうこと」は何ですか?
これらの答えの中にあなたの特性のヒントがあります。各質問で共通する答えをまとめてみましょう。
⑵身近な親しい人に聞く
人は「自分のことになると分からなくなる」という傾向があります。
そのため、あなたの特性を知るには「他人に聞いてみる」ことが1番の早道になることがあります。
あなたのことをよく知る知人に質問をして、共通する答えをまとめてみましょう。
⑶専用の診断テストを受ける
また、あなたの「強み・弱み」を知るための専用テストがありますので、そういったツールを活用するもの有効な手段です。
こちらのテストでは無料診断が可能!スマホ・PCで5分で診断が完了します。
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あなたの「価値観」を知る
自分の価値観について知りたい時は、以下の質問ワークが参考になります。
これは世界で活躍している講演家・作家である「Dr・ジョン・ディマティーニ氏」の価値観ワークを引用しています。
⑴以下の質問に答える
第2問:あなたは何に時間を使っていますか?
第3問:あなたが最もエネルギーを注いでいるものは何ですか?
第4問:あなたが最もお金を使っているものは何ですか?
第5問:あなたの生活の中で最も整理整頓されている(秩序がある)ものは何でしょうか?
第6問:あなたが最も信頼できて、規律正しく集中できることは何ですか?
第7問:あなたが普段、最もよく考えることは何ですか?
第8問:あなたがよく頭の中で想像していることは?その中でよく現実化していることは何ですか?
第9問:あなたが最も自分に語りかけていることは何ですか?
第10問:あなたが人と話すとき、頻繁に話す話題は何ですか?
第11問:あなたが最も影響を受けたり感動したりしたことは何ですか?
第12問:あなたが一貫して持っている、長期的な目標は何ですか?
第13問:あなたがもっと知りたいもの・学びたいものは何ですか?
⑵質問の答えを「似たもの同士」でグループ分けする
⑴の質問の答えを「似たもの同士」のグループで分けてみましょう。グループは以下のような価値観ワードを使うと分けやすいです。
仕事・お金・家族・人間関係・健康・学習・エンターテイメント・レジャー・貢献、など※これ以外のワードでもOK!
(例)答えの中に「本を読む・人に教える・セミナーに通う」があった場合→価値観ワードの中の「学習」グループでまとめる、など。
⑶数の多い価値観グループのTOP3をまとめる
グループ分けしたものの中から、数が多かった(似たものが多かった)価値観のTOP3を書き出します。
→これがあなたの現時点で優先したい価値観です。これをもとに次のステップに進みましょう!
Step2:やりたいことを全て書き出す

自分の特性と価値観が分かったら、そのデータをもとに「あなたのやりたいこと」をエクセルでもノートでも良いので全て書き出します。
この時に「叶うかどうかわからない・できるかどうか分からない」という考えは捨てましょう。他人が言っていることは関係ありません。自分の価値観を満たし、仮にでも叶ったらすごくワクワクするようなものを全て書き出しましょう!
・ニューヨークへ行く!
・バリに別荘を持つ!
・ポルシェ911を買う!
・100万円分の募金をする!
・海外で教育ビジネスを行う!
・年収を1000万にする!
など。
(例)「海外へ行く!」ではなく「ニューヨークへ行く!」など。
書いてみてワクワクしていますか?
誰かから言われたようなことを、なんとなく書いていませんか?
やけに現実的に、今の自分の延長上で描いていませんか?
ここからあなたの計画は始まります。
いくらかかるか?計算する

価値観をもとにやりたいことを全て書き出したら「実際にいくらかかるのか?」を実際に計算してみましょう!
・ニューヨークへ行く!
→500,000円
・バリに別荘を持つ!
→20,000,000円
・ポルシェ911を買う!
→5,000,000円
・海外で教育ビジネスを行う
→1,000,000円
など。
・全て合計した金額を見て、どう感じていますか?
出来るか?出来ないか?はさておき、先ほどよりも頭の中にリアルな映像や情報が湧いてきたらOKです。
Step3:人生のプランを立てる

全ての合計金額が算出できたら、実際に人生のライフプランとして設定します。
ここでは「仮に80歳まで生きたとして、何歳でそれを成し遂げるのか?」を考えてみましょう。緻密にやり過ぎず、大まかに「5年ずつ」考えていくと設定しやすいです。
・5年後までにやりたいことは何ですか?それを叶えるためにお金はどれくらい必要ですか?10年後、15年後はどうでしょう?
単にやりたいことを順番に並べるのではなく、年齢による行動範囲や、健康上の問題も考慮してみましょう。そうすることで「これは〇〇歳までにはやっておかないとな!」ということが見えてきます。
家族がいる人は、家族との関わり方もイメージしておくとよりリアルになりますよ。
目標は短期視点と長期視点を分けて考えることでモチベーションに変えることができます。
・80歳がイメージしづらい場合は、現在から10年〜30年くらいの範囲でも結構です。ここでは年齢や環境を考慮に入れることが重要です。
5年以内にやりたいことを1年ずつ設定する
あなたのライフプランを完成させたら、今度はそれを達成するために「現在〜5年以内」に叶えておきたいことを「1年ずつ」書き出していきましょう!
こうすることで先ほどよりさらにリアルな視点が必要になりますよね?
イメージの中にあるものに少しずつ現実的なフィルターを通していきます。
迷ったら以下の質問を使って考えてみましょう。
・どんな想いを持って行動していますか?
・どんな特性(才能)を使っていますか?
・どんな知識を持っていますか?
・どんな人たちの協力が必要ですか?そのためにどんな人たちと付き合っていますか?
・どんな人の役に立とうとしていますか?
・その上で、あなたの年収はどうなっている必要がありますか?
Step4:年間の目標を設定する

さあ、いよいよ現在〜1年以内の目標設定を行います。
直近3〜5年の計画を眺めて、そのためにこれから1年で行うことを考えましょう。ポイントは以下のように「すでにその目標を達成した自分」を設定して、そこまでのストーリーを考えることです。
目標達成までの1年間の出来事をストーリーにする

あなたは「自分の目標をすでに達成している」という立場から、過去を振り返るように以下のような順番でストーリーを書き始めます。
これは世界で100万人の起業家活用している起業家育成ツール「ウェルスダイナミクス」の開発者であるロジャー・ハミルトン氏の「フューチャービジョン」というプランニング方法を引用しています。
すでに目標を達成している自分、からスタートします。
②この1年に感謝します・・・という一文から書き出す。
感謝の気持ちがあなたのモチベーションを高めてくれます。
リアルに関わってくれている人たちをイメージしながら、感謝の気持ちを感じましょう。
③以下の各項目に従って、この1年で起きたことを書く
以下のような項目毎に、1年間で起きたことを具体的に表現しましょう。
私はこの1年に感謝します。この1年間で私は・・・
私の収支は・・・
私の資産は・・・
私の時間は・・・
私の仕事/事業は・・・
私の顧客は・・・
私のチームは・・・
私のパートナーは・・・
私の健康は・・・
私のメンターは・・・
私の家族は・・・
私の友達は・・・
私の目的意識は・・・
私の貢献は・・・
次の1年間は・・・
※項目はこれ以外にも好きに追加してください。
・あなたの価値観は組み込まれていますか?
・それを達成した自分をイメージした時に、すぐに行動したくなるようなワクワク感を感じますか?
・1年の行動として、頭のなかで具体的なイメージが湧いていますか?
四半期毎の目標を設定する
年間のフューチャービジョンが完成したら、今度はそれを四半期毎(3ヶ月毎)の目標に落とし込みましょう。
その際に「数値目標(目標が数値になっているもの)」は4回で等分します。
5,000,000円 ÷ 4 = 1,250,000円/3ヶ月毎
といった具合です。
数値にできるものはなるべく数値化した方が後々の行動を設定しやすいですが、設定することができない場合はフューチャービジョンをもとに「行動目標(数値化できない行動)」として、四半期毎のゴールを設定してください。
<3ヶ月後>
通信制の講座で〇〇の勉強を始めてた。
<6ヶ月後>
カリキュラムの半分を終え、一緒に勉強する仲間を作った。
<9ヶ月後>
カリキュラムは完了し、復習として2周目に入った。仲間内で資格取得に効果的な情報を集めることで、より合格のイメージが整った。
<12ヶ月後>
知識は十分に養いやれることは全てやった。その上かけがえのない仲間ができた!→仲間とともに合格!
など。
具体的な方法である「How(どうやって?)」はまだ分からなくても構いません。
目標設定お疲れ様です・・・と言いたいところではありますが、これでまだ終わりではありませんよ!ここからは1週間〜1ヶ月の具体的な行動設定へとシフトしていきましょう。
Step5:今月〜明日やることを設定する

ここからは四半期毎の目標を1ヶ月単位にまで落とし込みます。
ここまで来るとかなり現実的になり、目標というよりは「スケジュール」になってきます。
スケジュール化に関しては、スマホの「タスク管理アプリ」を使うと便利ですが、エクセルで管理しても良いですし、ノートや紙に書き出してもOKです。
ちなみに、アプリやエクセルは無駄なく設定できますが、作業を次々こなしていく無機質な感覚は否めません。
それに対しノートや紙は管理が面倒ですが、完了した作業を消し込むことで「やり遂げた感」を味わうことができます。
自分に合う方法を選んでください。
完了すべきタスク(作業)を書き出す
タスク設定〜完了の具体的な手順は以下の通りです。
⑴3種類のリストを作る
まずは以下の3つのリストを用意します。
・1ヶ月でやりたいことリスト
・1週間でやることリスト
・明日やることリスト
アプリの場合はシステムの特性によって変わると思いますが、ほとんどの場合は作業毎のカテゴリーを分けられるはずです。ノートを使うなら冊子かページを分けてください。

⑵月初に「1ヶ月でやりたいことリスト」を書き出す。
まず月の最初にやることは、⑴で分けた「1ヶ月間でやりたいことリスト」を使って、あなたのやりたいこと・やっておくべきことを全て書き出すことです。
四半期毎の目標を参考にしてくださいね。

⑶毎週「1週間でやることリスト」へ振り分ける
毎週⑵で書いたことの優先順を決めて「1週間でやることリスト」へ振り分けましょう。

⑷毎晩「明日やることリスト」へ振り分ける
毎日、夜寝る前に⑶で書いたことを「明日やることリスト」へ移動させます。
そして当日はひたすらタスクをこなし、完了したものはどんどん消していきましょう。当日中にこなせなかった項目は翌日に移動させたり、スケジュール調整を行います。

目標を行動に移すためのポイント

ここまで来れば、とにかく目の前のあることをこなすだけ!あとは実行力と忍耐力の問題ですね。
とはいえ、あなたが1番苦手なのがこの段階かもしれません・・・確実に行動を起こすために、モチベーションを上げる効果的なポイントもまとめておきましょう。
①常に目標が目に入るようにすること。
1年後のフューチャービジョンを目安に、設定した未来を常に目に入るところへ置いておきましょう。
・紙に大きく書き出す!
・コルクボードに目標がイメージできるような写真を張り出す!
などが効果的です。
中でもいますぐ簡単にできるオススメの方法は「スマホのアラート機能」を活用することです。毎日家を出る時間など、決まった時間に目標がアラートでお知らせされるようにしておくと、嫌でも目に入りますね。
②振り返りを行うこと
曜日を決めて、1週間を振り返りを行いましょう!
目標には調整も必要です。必要であれば上方修正や下方修正(目標値を増やしたり・減らしたりすること)を行ってください。
すぐに諦めるのはNGですが、ある程度やってみてダメなら思い切ってやめることも考えましょう。
③気持ちを平穏に保つこと
頭の中が余計な不安や新しい情報で一杯になっていてはとても行動に移すことは難しいでしょう。これではせっかく立てた目標も全く意味がありません。
お風呂に入ったり、美味しいものを食べたり、自然に触れたり、瞑想を行ったりしてリラックスできる時間を作りましょう。
瞑想は科学の分野においてもその効果が認められており、集中力が高まって脳が活性化されることで心が強くなり、免疫力を向上させ、記憶力や仕事の効率アップにつながると言われています。
瞑想の効果について
④完璧にしないこと!
行動しないことも問題ですが、1番NGなのは「また今日も出来なかった・・・」と自分を否定する思考や行動です。これをしてしまうと自己肯定感はドンドン下がり、自信を失っていきます。
それを回避するためには「完璧にやろうとしない!」ことです。
もちろん明確な目標設定は明確な結果を生み出しますが、大事なのは最高の目標設定ではなく「行動」なのです。「目標や計画は変わってもOK!とにかく昨日より前に進もう!!」という意識で動き続けることが結果を引き寄せます。
まとめ
今回は年末年始に定番の「目標設定」について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
これらは全て僕が実際に行い、効果の出たやり方を分かりやすくまとめていますし、やればやっただけあなたの行動をパワフルにしていくでしょう。
しかし、場合によってはその全てを行う必要はありません。
例えば、目の前の仕事を完了させることが得意なタイプに多いのですが「これまで目先の短期的な目標ばかりで、長期的な目標を考えたことがない・・・」という場合は<Step1〜3>まででも良いでしょう。
逆に自己啓発が好きな人に多いのですが「長期的で抽象的な目標設定はしたけど、行動につながらない・・・」って場合は<Step4〜>スタートするのも良いですね。
大事なことなので何度も繰り返しますが、最終的に必要なのは「良い目標設定を行うこと」ではなく「行動を起こすこと」です。
是非、あなたの人生における目標設定に役立ててくださいね!